尾道の酢の歴史

440年の時が醸し出す
伝統の逸品

尾道造酢が誕生したのは、
戦国時代末期のこと。
織田信長が本能寺の変で倒れた
1582年にさかのぼります。
信長の料理人も世界最古の調味料といわれる「お酢」を知っていたかもしれません。
今なお、当社で生き続ける酢酸菌は
440余年もの歴史を見てきました。
ゆっくりと、ゆっくりと醸成されたお酢には
得も言われぬ滋味が宿ります。

温暖な風土が育んだ尾道のお酢

古くから港町として栄え、交易の中心であった尾道。
主産物となったのは、温暖な風土と良質の水が育んだ「お酢」でした。
尾道造酢は、尾道を発祥として440余年にもわたる長い信頼の実績を築いて参りました。
遠くは北前船で北海道まで、江戸時代の昔から「お酢」を通した交易を行ってきたのです。

尾道のお酢造りは堺から

その昔、堺にいたお酢造りの職人を尾道の豪商が招いて醸造がはじまりました。
明治時代には、数十軒もの醸造会社が興り、尾道酢は遠く離れた北の大地でも親しまれる逸品として定着しました。

尾道の「お酢」発展の3つの理由

①温暖な気候、②良質の水、③全国に流通できた北前船。
この3つの理由が尾道のお酢発展の理由です。
良質の水はお酢造りや酒造りには欠かせません。
今でも尾道造酢の井戸水を使ってお豆腐造りをされている会社があるほど。
天然のミネラル豊富な水が温暖な気候と伝統技法に育まれ、
尾道酢は発展してきました。

最上清酢の誇り

尾道造酢は、古くから「カクホシさん」と呼ばれ、親しまれてきました。四角い囲みに丸印。
ご家庭を美味しい笑顔で丸くする、といったところでしょうか。
社屋に掲げられた「最上清酢」は、最高級の醸造酢をお届けする証しをいただいた看板なのです。
私たち尾道造酢は最上清酢の誇りをこれからも伝えていきたいと願っています。